2026年、ゼニスは創業160周年を迎えた。
1865年、ジョルジュ・ファーヴル=ジャコ(Georges Favre-Jacot)がスイス・ル・ロックルに工房を構えて以来、一度も移転せず、一貫して“完璧な時計”を追求し続けてきた。
2025年「ウォッチ&ワンダーズ」会場で、ゼニススーパーコピー 代引き グローバル・チーフ・プロダクト・オフィサー(CPO)であるロマン・マリエッタ氏(Romain Marietta)に話を聞いた。
🎨 160周年記念モデル:「ゼニス・ブルー」セラミックの挑戦
今年発表された3つの160周年限定モデル——
- クロノマスター スポーツ
- ディファイ ピーク クロノグラフ
- パイロット ビッグデイト リトレント
すべてに共通するのは、ブランドカラー「ゼニス・ブルー」の完全セラミック製ケースだ。
「青色セラミック自体は珍しくありません。
しかし、“ゼニス・ブルー”——あの特定の青を再現するのは極めて困難でした。
光の当たり方や表面仕上げ(サテン/ポリッシュ)によって色味が変化するため、
3本すべてが調和するよう、何十回もの試作を重ねました」
特に注目は、ディファイ ピークが史上初のフルセラミック製となった点。
複雑な幾何学形状をセラミックで実現するには、焼成時の収縮率制御が鍵となる。
⚙️ 新シリーズ誕生:G.F.J. 創始者コレクション
160周年を記念し、ゼニスはまったく新しいライン「G.F.J. 創始者コレクション(Georges Favre-Jacot Collection)を発表した。
- ケース:プラチナ
- ダイヤル:中央に青金石、小秒盤にパール母貝、外周にギョーシェ模様
- インデックス・針:すべてホワイトゴールド製
- ムーブメント:Calibre 135(72時間動力備蓄、COSC認定、日差±2秒)
「Calibre 135は、1949~1962年にかけて天文台コンクールで235冠を獲得した伝説的機械です。
私たちはそれを単なる復刻ではなく、現代技術で再解釈しました。
新たな歯車系、停秒機構、そして72時間駆動——
これは“過去の栄光”ではなく、“未来への遺産”です」
価格は404万9,000円。明らかにコレクターズアイテムとしての位置付けだ。
💎 運動時計と宝石:価値の自然な延長
年初には、クロノマスター スポーツ “レインボー” ——ベゼルとインデックスに貴石をセットしたモデルも登場した。
「これは単なる装飾ではありません。
ゼニスには、伝承の価値、機械の価値、工芸の価値があります。
貴石の使用は、その価値観の自然な延長線にあるのです」
年間生産数は約2万本と厳しく制限されているため、
「より多くの人に届ける」よりも、「ブランド価値を高める」ことを優先している。
🔮 「絶対はない」——未来への姿勢
インタビュー終盤、筆者が「G.F.J. コレクションにステンレスモデルは出ないのか?」と尋ねると、
マリエッタ氏は一瞬沈黙した後、こう答えた:
「現在のところ、G.F.J. の特性を維持したいと考えています。
ですが……“決してない”とは言いません(But never say never)。」
この一言こそが、ゼニスの哲学を象徴している。
「160年の歴史は誇りですが、
私たちの使命は、これからの160年を築くことです。
技術革新と伝統——そのバランスこそが、
時計製造の真髄なのです」
💎 編集部コメント:
長い目で見る、ということ
ゼニスは、El Primero(1969年)という自動巻きクロノグラフの金字塔を打ち立てたブランドだ。
それから半世紀以上経った今も、その機械は進化し続けている。